美桜「そろそろ帰ろっか!いつのまにか夕方になってるし笑」
菜花「うわ!本当だ!帰ろっか!」



2人は店を出ていつもの道を歩く。桜の花弁が2人を追うようにチラチラと舞う。

美桜「今日の夕焼け、菜花の耳飾りと同じ色じゃない?」

菜花「そうかも。夕焼けお揃いかも笑」

菜花の右耳にはガラス玉のピアスがゆらゆらと揺れている。亡き母から貰ったもので形見として大切にいつも付けている。
色は紅く霞かがっているが何処か優しい色をしている。

美桜「夕焼けとお揃いは贅沢ですなぁ〜」

菜花「誰の真似よ?じゃー私こっちだからバイバイ!また明日!」

美桜「うん!また明日ね!」