もしこの気持ちを伝えたなら

キーンコーンカーンコーン
あっという間にか朝のホームルームは終わってしまった。
ホームルームが終わると俺も含めいっせいに知華先生のとこに行き質問責めをしている。男子しかいないが、

「先生彼氏できた?」

優馬が聞く。
こいつは無神経に何でも聞く。だが、今回はこの無神経さがいい働きをしている。
男子は興味津々だ。もちろん俺も。
知華先生は彼氏はいるのだろうか。

「今はいないよ〜」

あっけらかんに答える。
よし!と心の中でガッツポーズをする。

「ならさ〜、先生俺と付き合ってよ」