「あれ、そういや今日キタローいなくね??」

未茉が体育館を見渡すと、キタローの姿がないことに気づいた。
「きき北様なら自律神経が乱れてしまったらしく、薬服用後今日は早退されたそうです…」

「自立神経ぃ!?なんだよそれ大丈夫なのか??」

「おーい!白石!」
結城に呼ばれて振り返ると、
「お前さ、今日湊んち一緒にいかね??明日休みで女子も午後練だろ?」
「おう!いいぜ!」
「お菓子たくさん買うし、翔真んち今日親いねえっていうからみんなで泊まんね?」

「お菓子!!!!?え、結城のおごり!???」
一気に目を輝かせる未茉に、
「おご・・・・」
なぜ俺が・・・・という疑問は駆け巡るものの、

「まぁ今回は…(仕方ねぇ…)」
腹をくくる・・・
「いやったぁぁぁ!!結城のおごりでお菓子パーティ!!!」
ルン♪と両手を挙げて飛び跳ねる未茉を見て、

(とととっ泊り…湊様のおうちで……ってことは…)
聞いていた村越は慌てるも、
(でででも…BIG3のお二人もいらっしゃるのであれば…)
だが・・明らかに悪だくみの笑みを浮かべる結城を見て、

(これは……もももしかして…もしかしなくても…)


「あああああの、未茉様…もっももももしかして…今夜は」
「あ?村越お前また今日ダッシュ一番遅かったぜ。来い走るぞ!!」
「え…いやあの…」