「あー疲れたぁぁあ。肩こったー」

柄にもないことをしてうんざりした顔で教室に戻ってくる未茉と翔真。

「おーお疲れ。取材何本目だよ。」
「10本位?でもキタローが怖いってみんな割と早めに取材終わったけどな!」
「・・・。」
明徳バスケ部の顔というより、高校バスケ界ですっかり有名人の二人に結城も羨む反面、友人の目から見ても窮屈そうに感じた。

「しかし腹減ったー!さっきキタローに貰ったパンがあるはず!」
バッグを逆さまにして中身を机の上に散乱させると、
「おい、なんか落ち…」
隣の結城机の上にはとんでもない物体が転がってきて、結城は凍りついた。

「おい!!!なんだよそれは白石・・・。」

「ローションとゴムだってよ。静香から貰ったんだ。翔真に渡せってよ。」
キタローが焼いてくれたパンをモグモグと頬張りながら平然という未茉に
「ぶっ!!」
朝の学校には合わない忌々しいブツに後ろの席の翔真は飲み物を喉に詰まらせている・・・

「これをつけると痛みが軽減されるってな。あと普段からバイブを入れとくと筋肉が和らいで気持ちよくなって静香が」
「「ぅおいっ!!!!やめろ!!」」
結城と三上は声をあげて取り上げた・・・。