「よっ、ウィンターカップルー!試合みたぜ?派手にやったなー!」
「湊君、白石さんおめでとー!!やっとじゃーん!!お幸せにねー!!」
一歩校舎に足を踏み入れれば、学校内からスポーツ界の有名人へと早変わりした二人を祝福するかのように生徒達が声をかけてく。

「おう!これからカップルでバスケも頑張ってくから宜しくなー!!」

未茉がピースをしながらみんなの声に答えていくと、
「「ひゅーっ!!パチパチ!!!!」」
「写メとらしてー!」「もっと寄り添ってー」
温かい拍手喝采の祝福の声が飛び交った。

「すげーな・・・お前ら・・」
結城も絶句していると、
「おーい!湊君、白石君!!取材来てるから頼むよ!!」
校長自ら駆け寄ってきてお願いしてる。

「えーやだよやだやだやだ」
連行されてく二人を見て、
「すっかり有名人だもんなぁ。」

「私が白石のマネージメントを引き受けます。」
厳しい片目を光らすキタローが未茉に寄り添い校長にもの申すと、
「え・・いや、マネージメントもなにもお金は発生しないから別に必要な…」
「最近のマスコミの誤字に白石の輝きを曇らせぬようよからぬ取材には応じないように私が守ります。」

「え・・いや、君がいたら怖…」←問答無用の圧を感じた。