「あんだよ!!!てめぇら!!俺は本気で今度は本気で好きになった女と付き合うって決めて…」

「おーいっ!結城ぃ三上!!動画落としたぜ!!早くこっち来いよ!!」
未茉の部屋に入ってきた和希がスケベなお誘いをすると、
「おっしゃぁあっ!待ってたぜ!!」
結城は手を叩いていそいそと隣の和希の部屋に移動する。
「じゃ、俺もバーチャルな世界は映像で楽しむ主義だから。」
潔い言い訳を残し、三上は去ってくと、


「なんやアイツら不潔やな!!塩まいたるで!!」

「お前も行きてぇだろ?行けよ。」
げしっと未茉の足蹴りを食らう翔真・・・
「行かないよ・・痛いな。俺はそろそろ帰るよ。」

「え?帰んの?泊まってかねーの?」

ーーどんがしゃがららん!!!
さらりと訪ねた未茉の言葉に静香は、ビールやつまみを持ったままふんぞり返って驚き、
「ぬぁんやぁああ!!未茉ぁあ!!あああんたらもうそんな馴れ合いの関係なん!!?あのペチャパイ未茉がクソ色気のない未茉がうちより先に男とやりまくっとんのかぁぁあ!?」

ありえへんやん!!大声で驚く静香はほっておき、


「実は、今日老人ホームからうちにばあちゃんが久しぶりに帰ってきてて、顔を見せたくて。」

「そうなのか!?よかったな!!そりゃばあちゃん楽しみじゃねぇのか?早く帰ってやれよ!!」
「ん。」
「今度翔真のばぁちゃんに会わせろよ!!あたしも会いたいぜ!」
「うん。ありがと。きっと喜ぶ。」
そう言ってくれた未茉に嬉しそうな笑顔を見せる翔真を玄関まで見送った。