「えぇえっ!!?想汰がららを!!?」

自宅に帰った未茉が腰を抜かして驚いている。

「しかし意外な展開だね。」
明日も冬休みの部活は午後からということもあり、ママの車でみんなまとめて未茉の家に送られ、少し遅い新年会を開きBIG3と部屋で寛いでいた。

「なんや、栗原さんあんな視野広いわりに女の見る目ないんやな。」

そして近所に住み、東京の別の強豪高に通う未茉の中学時代のバスケ部の親友・静香まで加わっていた。

「どんなに視野が広くてもお前は想汰の目に止まらねぇと思うぜ。」
そんな静香の毒には毒で返す未茉。

「なんやてぇ!!?せっかく想汰さんが来るかと思うて、うち気合い入れてきたっちゅーのに、しけとるで。団子3兄弟しかおらへんし。」
目を細めて翔真と三上と結城の顔を順に見て深いため息ついてお菓子を貪りだす。

「中林・・てめぇ!!図々しく俺らが買ったつまみ食うんじゃねぇ!!!」

「なんや結城!!いつも年始は未茉のうちで莉穂とパーティーしとったんや!!今日は莉穂は来れんかったけどな。誰かさんのせいでな!」
ジトっとした目で静香は責めるような目で結城を見ると「うっ・・」と何も言えなくなった。