心配はいらぬ。 四冊もある小説を読むのは大変だろう。 この本からでも楽しめるように、私が解説しよう。 もちろん、四冊読んでいたら、私の正体に気づくものもいるのであろう。 簡単に自己紹介する。 私の名前はキタローだ。 正しくは北哲郎だ。 私は主人公でもなんでもない。 栄養士を目指しながらも、将来お寺の跡取り息子として生きる人々からは気味悪がられる高校生だ。だが特に不自由はない。 たまに影のように物語にでてくるので、宜しく。