いつか笑って話せるときがくる



「話してくれてありがとう。」


ユイは私を不安にさせないようにしてくれたのか、話している間ずっと

いつもの優しい顔で聞いてくれた。


「何か私にできることってあるかな・・。」


ユイは遠慮がちにそう言った。


その気持ちは素直にうれしかった。

だけど


『ユイにできることは何もない』


それが正直な答えだった。


私の場合、精神的なものだから

私が、自分と戦わないと何も変わらない。

でも

「ありがとう。ユイ

その気持ちだけでうれしい。

それに・・

知ってくれてる人がいる

それだけですごく心強い。


それが、心の許せる親友ならなおさら。」


私の本心だった。


トイレが近いことは見ればわかるかもしれないけれど、

それが精神的なものだって知ってる人がいるって


それだけで本当に心強いから。