いつか笑って話せるときがくる



ピンポーン


今日はユイと会う約束をした日。


玄関のドアを開けるのに少し勇気がいた。

毎日会っていたはずなのに、ユイは私にとって一番心を許せる親友なのに

不安もあって私はすごく緊張していた。


ガチャ


「アイ。
久しぶり!!」

ドアを開けるといつもと変わらないユイの笑顔が私を安心させた。


ぎゅっ


私の部屋につくと突然、

「会いたかったよー!」

そう言って私に抱き着いてきたユイ。

「私も会いたかった。
今日は来てくれてありがとね。」


それから、ユイは私が休んでいた間の学校での出来事などを話してくれた。

ユイと他愛のない話をするなんてつい最近までは当たり前の出来事だったはずなのに、

あの頃の自分と今の自分が違いすぎて

ちょっとしたことがなんだかすごく久しぶりに感じた。