「ぉ、、かぁ、、さん、ごっ、、めん、、ね・・」


お母さんに抱きしめられて私は少し落ち着いていた。


「アイ。」


お母さんは私の名前を呼ぶと、体を離して私の目をまっすぐに見つめた。


「お母さんね、

ほんとはもう、アイにはつらい思いや大変な思いを一度だってしてほしくない。

アイが無理して学校に行ってることもわかってるから。

でもね、アイを苦しみや、つらさから解放することが本当の意味でアイを救うことにはならないんじゃないかなって思っているの。

だから、アイが自分で決断するまでお父さんとお母さんは全力でアイを応援する。

アイが不安な顔をしたとき

『大丈夫』って言い続ける。

お母さんにできることなら何でもする。

だから、もう一人で泣いたりしないで・・

アイの隣にはいつもお父さんとお母さんがいるよ・・

アイは一人じゃないんだから。

ねっ」


お母さんの言葉に再び涙を流しながら、お母さんに抱き着いた。


お母さんのぬくもりはいつまでも温かかった・・・