キーンコーンカーンコーン
授業が終わった。
結局私が席に着いたのは授業が終わる5分前
でも、今の私にとってその5分が限界だった。
休み時間
ユイが話しかけに来てくれた。
「アイ
来れたんだね。大丈夫?
つらかったらいつでも言ってね」
「ありがとう」
私はそう言いながらも視線を教室の前にかかってる時計に向けた。
あと5分で授業が始まる。
「ちょっとごめんね。」
私はユイにそう言って教室を出た。
私が向かう先はもちろんトイレ
まだ休み時間でがやがやしている。
華やかな、いかにも女子高校生って感じの子たちが鏡の前でしゃべってるのを全く気にせず私は一番奥のトイレに入った。
私がそこから出たのはやっぱり授業が終わる5分前だった。