倉庫の中には案の定男で溢れかえっていて。
みんなまこ兄が私を抱えて入ってきたことで、呆然としている。
「...ッ誠さん!お久しぶりです!」
そんな中ひとりが挨拶をすると、周りもハッとして挨拶をしだした。
私はその大勢の男達を見て、その中に見知った人を見つけた。
「あっ!お〜い!竜〜〜」
見つけた竜の元に行くためまこ兄の腕から飛び降りた。
「..えっ!?羽胡!!?」
自分の胸に飛び込んできた私を支えながら、びっくりしている。
ふふっ、竜まだいるのかぁ!!
安心安心。
「ん?でもなんで竜が幹部じゃないの?あんな奴らより全然竜の方がいいのに」
そういうと竜の顔が強ばり、周りの空気も変わった気がした。
え、なに。まずかった?
「おいおい、羽胡!俺より断然総長達の方が強えぇよ!!お前俺を買い被りすぎだ!」
そんな全力で否定しなくたっていいのに。
すると周りの男達からも声がし始めた。
「そうだ!確かに竜は強ぇが、総長達とは格が違う!」
「おうよ!!馬鹿にすんじゃねぇ!!」
え、、文句言い放題じゃん。。
なんかむかつく。