私は、真中 羽胡(まなか わこ)。
そして、この両隣りに座っている男2人は私の兄。
左にいるのが真中 琥珀(こはく)。
右にいるのが真中 誠(まこと)。
あっ、今は学校に向かってるの。
琥珀も誠もすでに高校生じゃないんだけど、朝は家を出る時間が一緒だからついでに連れて行って貰っているんだ。
「じゃあな、羽胡。しっかりするんだぞ」
そう心配そうに琥珀が言い、車は校門の前から去って行った。
さてと、、行きますかぁ。
この学校はいわゆる不良校。
ここらでは割と有名な不良校で生徒の8割が男子。
だから友達なんて出来やしない。
しかも、女子がいるのはいるんだけど、ケバくて臭いんだよねぇ。
まぁ、ひとりでも楽しめるからいいんだけどね。
しばらくして私の教室である1-Sに着き教室に入って行くと、何やら騒がしかった。
ん??なんだろ、、、
私の席は、窓側の後ろから2列目。
そのまわりに人が群がっていた。
えー、、邪魔なんだけど。
そう思ったがこの群れに言えるはずもなく。
しかたなく1番後ろの棚に腰掛けた。
しっかし、そんな有名人がいるのかな?
群がり方が尋常じゃないよ、ほんとに。