必然的な恋

「わかった先行ってる」


少し不満そうな顔をした萌咲も渋々俊哉について行った



「先行かせてよかったの」



するとあたしに背中を向け前でしゃがんだ



いつまで経っても動かないあたしには見かねたのか


「ほら乗れよ」


これはおんぶというやつだろうか



「大丈夫歩けるし」



するとクルットあたしの方を向きあたしの右足をぐっと掴んだ


「いたっ」


「何処が大丈夫なんだよ乗れ」