「騒がしい…」

私の嫌味は一瞬にして虚空に消えていく。

それくらい、全く中身の違う生き物が集められたこの空間…教室という名の牢屋は音に溢れていた。

誰もが必死に口を動かしている姿を見て、今度はため息を一つ溢す。


「早く終わらないかな…」

クラスでの決定権を持つグループが大きな笑い声をあげて、私の小さな願い事ははたまた虚空に消された。