きみの指先にともるひかり


そんな世界で、生きていかなければならない怖さに時々、夜という心が無防備なときに襲われるんだ。

「明日が大丈夫な証拠なんてどこにもない」

そう最後に呟いた声はほとんど掠れていた。

彼女は俺の話を静かに聞いてくれていた。

話終わって、俺が震えた息を吐いたあと、ゆっくりと彼女は俺を抱きしめた。

しばらく、彼女は俺を抱きしめたままでいた。

「誰も、明日が怖くない人なんていないよ」

耳元に彼女の優しい声が落ちてくる。