♔瑠奈side♔

次の日。

「瑠奈、おっはよ……って、顔真っ赤!」

「な、南海……」

私は登校早々、南海に指摘された。

「ど、どうしよ……私、湊翔くんに抱き締められてもう胸がドキドキ止まらなくて自分から初めて触れてさらに頭から離れなくなっちゃったよ……!」

「え……は、はぁっ!?」

目を見開いた南海。

もう、今日湊翔くんの顔見れない……。

「ゆ、ゆっくり話して?昨日、なにがあったの?光四郎の練習付き添ってたんでしょ?」

察してくれた南海は、私を廊下に出して誰もいない屋上に移動した。

「じ、実はね……」