その子のためだけに、ラテアートをするのが日課になっている。

本当はこんなサービスしてないけど、俺が勝手にやり出した。

あの子限定、で。

「あらぁ、今日はウサギちゃん?」

「副店長」 

この人は、店長の奥さんだ。

綺麗なんだよな~。

「すみません副店長、これをあの子にっ」

「自分で渡せばいいのに」

「それができたら苦労しませんよ~」

あの子、男に免疫ないからな……。

この後、あの子を見るのも俺の日課。

カフェラテが来ると必ず笑顔になるんだ。

いつか……俺の恋が実りますように。