♔瑠奈side♔

数日後。

「瑠奈、迎えに来た」

「湊翔くんっ!」

私は教室のドアのところにいる湊翔くんを見つけて、鞄を肩にかけた。

「おいおい瑠奈、鍵忘れてるぞ……」

はい、と私に鍵をくれた光ちゃん。

「わぁっ、ごめん!ありがと光ちゃん!」

「光、この後部活?」

あれから、湊翔くんと光ちゃんはあっさりと仲良くなった。

絆……があるのかな。

なんか、兄弟って感じ。

「ん。湊翔はバイト……いや、瑠奈と放課後デートでもすんの?」