それから少し歩くと、一軒家についた。

ここが……湊翔くんのお家?

「父さんと母さん今仕事でいないから、変に気遣わなくていいからね」

「はいっ」

玄関に入った私たち。

「お邪魔します……っ」

お兄ちゃんと光ちゃん以外の……好きな人のお部屋なんて、初めて。

2階に上がって湊翔くんのお部屋に行くと、マンガや本が結構あった。

「ごめんな汚なくて。ベッド座ってて」

「あ、はいっ」

でも……。

「お兄ちゃんが読むようなマンガない……」

「あー、仁はガキなだけ。にしても、ここに来るまでマジ時間かかった……」