チラッと湊翔くんを見た。

ジャージ姿の湊翔くん……。

「……瑠奈?」

「っあ……」

気がつけば私は、湊翔くんの手ではなく袖を掴んでて。

な、なんてこと……!

「あ、ご、ごめんなさいっ……」

慌てて手を離そうとすると、そっと大きな手に包まれた。

っ……。

「繋ぎたいなら、言えばいいのに」

「ぅ、は、恥ずかしいです……」

「してきたのはそっちだろ?我慢」

うぅ……。