今、この場で叫びたい。


昨日言えなかったこと、思いっきり全部ぶちまけてやりたい!


柊君の胸ぐらを掴んで、問い詰めてやりたい!


その辺にあるもの全部壊して、めちゃくちゃにしてやりたい!


そんな、私の一気に溢れ出して来た激しい感情を、止めることが出来たのは…


近くに樹さんが居てくれたからだ。


もし、この部屋に2人きりだったなら、怒りに任せて迷わずそうしてただろう。


みっともない姿を…


柊君にさらしていただろうと思う。


それくらい私の気持ちは、ぐちゃぐちゃになっていた。


たまらなく悔しくて、つらくて、苦しくて…


そして、どうしようもなく切なかった。


こんなにも…柊君のこと…


大好きだったのに…


『柚葉…僕は、柚葉が居ないと…本当にダメなんだ。他の誰でもない、柚葉がいいんだ』


『だったら、だったら…私1人だけじゃダメなの?他の女性とは別れられないの?』


『…それは…』