『…うん』


『私だけを好きでいるって…柊君は…無理だと思う。仕事に一生懸命な柊君には、私1人を好きでいることにストレスを感じるより、いろんな人と自由に恋愛した方が…いいんだと思う…きっと』


私、今なら…そう思える。


でも、ちょっと…これって私なりの小さな仕返しなのかな？


意地悪だよね、すごく。


本当に…意地悪。


ごめんね、柊君。


『僕は柚葉がいなくなってから、1番大事な人は柚葉だって、改めて思い知らされたよ。寂しくて悲しくて…その分、仕事に専念しようって決めて。だけど…その寂しさを紛らわせたくて、また、誰かに会いたくなって…でも、もし、柚葉が側にいてくれたら、今度こそ君だけを…愛せる気がするんだ』


柊君…そんなの勝手だよ。


もし、また私以外の人に会いたくなったら…あなたはどうするつもりなの？


私のこと…もっと大事に考えて欲しいよ…