2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】

私…


樹の腕の中にいるんだ…


樹さんの体温を直に感じて…


お風呂でほてった体が、さらに熱くなった。


『…お前がリビングに入って来た時…ドキドキした。ものすごく可愛くて…』


『嘘だよ…沙也加さんや周りのモデルの人達をずっと見て来た樹なら…私なんか…全然見劣りするでしょ。このパジャマだって…樹と一緒だからって、せっかく買ったけど、あんまり似合ってないし…張り切り過ぎてバカみたいだよ…』


似合ってるって言われて、調子にのって買ったパジャマを着てる自分が、急に恥ずかしくなった。


『柚葉は可愛い。世界で1番だ。誰よりも…可愛い。このパジャマも買ったんだな…柚葉にすごく似合ってる』


樹…


そんな嬉しいこと、本当に思ってくれてるの?


私を離さず、ずっと抱きしめたままの樹。


もうダメだよ、心臓が爆発しちゃう。


『やっぱり…こんなの良くないよ』


その言葉で、樹はすぐに私から離れた。


『…悪かった』


それだけ言って、樹さんは足早にバスルームに行ってしまった。