2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】

特別高いものじゃなく、お揃いの普通のパジャマだったけど…


よく考えると、柊君と付き合ってる時も、わざわざ可愛いパジャマを買いに行こうとか考えたことなかったな。


こんな可愛いのがたくさんあるのに…


たまたま入ったお店で手に取ったのが、すごくフワフワで、触り心地がとても良いパジャマだった。


でも…上下で14000円?


結構高い…


悩むなぁ…


だけど、こんなに気持ち良さそうなのちょっと着てみたい。


『もうそんなに若くないから、似合わないかな』


完全なる独り言だったのに…


『お客様。そちら、きっとお似合いですよ』


うわ、接客された。


こういうの苦手なんだけど…


『あ、でも、これって若い人が着るんですよね』


25歳の私は、ちょっと恥ずかしくなって、遠慮がちに言った。


『いえいえ、お客様も充分お似合いです。絶対、可愛いですよ。ご試着なさいますか?』