2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】

『柚葉…お前、なんかすごく冷たくないか?』


佐藤君の目、怖いよ。


スポーツマンの佐藤君は、大学時代、結構人気があった。


テニスサークルでは、いつも女の子達に囲まれて。


私は特に好きな人もいなくて、佐藤君のことも素敵だとは思ってたけど…


でもやっぱり、自分には遠い存在だと感じてた。


そんな時、思いがけず佐藤君に付き合って欲しいって言われて…


すごくびっくりしたけど、ちょっと強引に押し切られて付き合うことになったんだ。


周りの視線が痛かったけど、それでも、私も少しずつ佐藤君を好きになっていって…


スポーツが出来て、頭も良くて、爽やかで。


それなりにカッコ良かったんだけど、それくらいの気持ちでフラフラ付き合ったバツだったのか?


すぐにアッサリ浮気された。


自分の男を見る目のなさや、未熟さを悔やんだし、しばらくは落ち込んだ…


でも、案外、早く立ち直れて。


7ヶ月の交際期間は、私にとって、もう過去の単なる1ページでしかなかったんだ。