日記のそのページ。


私は、今まで何度も読み返した。


「柚葉、僕と結婚して欲しい。僕の奥さんになってくれないか?」


真っ直ぐなプロポーズの言葉だった。


「柊君…本当に?私で…いいの?」


「ああ、もちろんだよ。柚葉と結婚して、幸せな家庭を作りたいんだ。一生、一緒にいたい」


「嬉しい…本当に嬉しいよ…柊君、ありがとう」


「ってことは…OKってことかな?」


私は、うなづきながら…


「もちろん、よろしくお願いします」


って、答えた。


幸せ過ぎて、怖くなった。


自分みたいな地味な女が、柊君みたいな華やかな男性に、こんなにも愛されていいのかなって。


申し訳なさとか、不安とか…心配とか…


正直、そういうマイナスの感情も…どうしても私の中には存在したんだ。


それでも、柊君を信じようって…


私は、結婚を決めた。


幸せな未来を夢に見て…