『柚葉…好きだよ』


今夜の柊(しゅう)君は、いつもと違ってた。


最近仕事が忙しくて、すごく疲れてるはずなのに…


彼の部屋に入ったとたん、いきなり強く抱き寄せられた。


『ちょっと待って…ねえ、どうしたの?』


『僕は、柚葉(ゆずは)の全てが欲しい』


こんなの初めてだよ…


『愛してるよ、柚葉。君に出会えて本当に良かった。ずっと…一緒にいたい』


柊君…


真っ直ぐ私を見てくれるそのカッコいい顔が好き。


たまらなく…好きなんだ。


『うん。私達、結婚するんだから。これからは、ずっと一緒にいられるよね』


『そうだね…これからはずっと一緒だ』


柊君は、私に熱いキスをした。


『僕の奥さんは柚葉しかいない。例え、どんなことがあっても、一生君を幸せにするから。嘘じゃないよ。絶対に離さない』


『嬉しい…私、良い奥さんになれるようにいっぱい頑張るね。いろいろ家事も勉強して、柊君に居心地がいいって思ってもらえるような、そんな温かい家庭にするから』


『そんな頑張らなくていいよ。僕は、柚葉が側に居てくれればそれだけで幸せなんだから』


私はひとしきり愛され、


『柊君…大好きだよ…』


『ああ、僕もだよ』


そんな優しい言葉と体に包まれて、その夜は柊君のマンションに泊まった。