ずっと一緒にいたい。
その為に賢心は私の心臓を診て、触れて……
この鼓動がいつまでも止まらぬように
手当てをしてくれた。


「ごめんな……俺はずっと雪乃の心臓ばかり見て、心の中は見えてなかったんだ……」

「そんな事ないよ。ずっと想ってくれてたから、
頑張って医者になったんでしょう?そのお陰で
私は生きてるんだよ」

病院の中庭を並んで散歩しながら、
肌に感じる冷たい風までも嬉しく思える。

「寒くなってきたな、病室戻ろうか」

「やだ…もう少しだけ」

「わがまま言う奴には…」

「お仕置きしてくれる?」

「えっ!?いゃ……なんだ、お仕置きって!」

「ふふっ、今エッチな事想像してたでしょ!?」

「はぁ!?バカ言うな!これでも仕事中だぞ。
わがままな患者を散歩に連れて来てるんだ!」

「ふ~ん……お仕置きして欲しかったのになぁ…」

「…ぇ?………こ、今度な…」

「やったー!!……ん…ヘックシュン!」

「ほらっ!!だから言っただろ、戻るぞ」


今度は強引に手を引かれて病室に戻り、
賢心がドアを閉めると同時に私の唇は塞がれて…

「ん…んぅ、」

「静かにしないと、聞こえるぞ…」

「だって、急に…」

「お仕置きだ」

「ぇ、…ぁ…………んぅ…」


おねだりしたお仕置きが始まっちゃった。