じゃあ、おれと一緒にいてよ。~5年ぶりに会った幼なじみが美少年になってました~

 とりあえず今はプレゼントのこと考えようぜ、と言われて、おれはゆっくり立ち上がった。

 「な、プレゼントだプレゼント。秋穂は? なにが好きなんだ?」

 「わからない……。あっ、でも、デニムのものはなにかしら身に着けてるかも」

 「へえ?」

 「小学生のころは、シュシュとか。今も――」

 本屋さんに行ったとき、デニムのお財布ショルダーなるものを使っていた。

 「へえ。じゃあ、ブランドのジーンズの一本でもくれてやりゃあ、大喜びじゃね?」

 「えっ、そんな感じ? そういうの贈るものなの、十三歳の誕生日って⁉」

 「まあまあ、デニムが好きなんだろ?」

 「そうだけど……。えっ、でも、サイズわかんない! てか、いくらするの⁉ ブランドってどんなのあるの⁉」

 「まあまあ、あれじゃね? 諭吉様の三人もいれば買えるんじゃね?」

 「三万⁉ ぎりぎり、溜めてるお年玉で買えなくもないけど……」

 いやいや、と間瀬くんは笑う。「冗談だよ、冗談。いいんじゃね、普通にデニムの雑貨とかで」

 「雑貨……」

 「ほら、ペットボトルホルダーとかさ。あとはなんだ、ちょっとした小さいバッグとか」

 「バッグ⁉」

 「いや、そんな高価なもんじゃなくてさ。普通の雑貨屋に売ってるようなもんだよ。そんな高いもん渡されたら、逆に困るわ。少なくともおれが受け取る側だったら」

 「デニムの、雑貨……」

 「おう。なんでもいいと思うぜ? 普段使いできるような、何気ないもんなら。あんまりかしこまってると、使い道に困ったりするからよ。ストラップとかでもいいんじゃね? ほら、なんかくまのぬいぐるみみたいなのつけてる女子いるじゃんか、あんな感じでさ。てか、もらえりゃあなんでも嬉しいと思うぜ?」

 試しにおれになにか渡してみるか、と目を輝かせる間瀬くんへ、嫌だよと返すと、ああそうかい、と口を尖らせた。