蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集




 大好きな温もりに包まれている幸せが
 崩れてしまう時を想像して、 
 顔を歪めてしまった私。


「心美、どうした?」


 背後から抱きしめられたまま、
 綺月君の心配そうな瞳に見つめられ。



「なっ…なんでもないよ……」


 慌てて、首を横に振ったけれど
 ごまかしきれなかったみたい。

 


「思ってることがあるならさ、
 全部俺に言えって」


 綺月君は腕を緩め、
 私を椅子に座らせた。