「綺月君……ありがとう……」 「別に……大した事してねぇし……」 綺月君も、ドキドキしてくれてるのかな? 照れ隠しのような、綺月君の声に反応して、 私の鼓動のスピードが、 どんどん上がってしまう。 他の本も返さなきゃと、 机に向かおうとしたけれど。 そんなこと、できなかった。 だって…… 綺月君に後ろから 思いっきり抱きしめられたから。 ひゃぁぁぁぁ。 体中の血液が、沸騰しそう。 学校では 目で挨拶くらいしかできない関係なのに。 今は 制服姿の綺月君に、抱きしめられているから。