蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集



 千柳様の反応が知りたくて。

 恐る恐る、千柳様をちらり。



 千柳様は口元を手で覆い、
 私と反対側を向いている。



「雪那……今のって……」


「もっ…申し訳ありません!!
 私……ど…どうか…
 していたみたいで……」 




 私も千柳様に背中を向け
 恥ずかしさを、めいっぱい隠す。



 自分でもたまに、
 制御できなくなる感情がある。



 千柳様への『好き』という気持ちが
 言葉だけじゃ、足りなくて。


 もっと伝えたくて。

 千柳様の想いも、もっと感じたくて。


 挙句。
 こんな微妙な空気に……