☆雪那side☆



 うわぁぁぁぁぁぁ。


 ドキドキが胸に納まりきらなくて。

 心臓が破裂して、
 倒れちゃうかと思ったぁ。




 千柳様と握手をした後。

 
「ファンの前で倒れたら、
 千柳様のご迷惑になってしまう」と
 建物の陰まで逃げてきた私。



 もう……
 立っているのは限界……

 
 壁にもたれるように崩れ落ち。
 心臓を狂わせる原因を思いだしてみる。