「雪那は、朝から可愛すぎなんだから」
ひゃっ。
これ以上、褒めないでください。
キッチンに二人だけの、この状況。
どんどん顔の熱が上がって
顔が赤くなるどころか
焦げてしまいますので!
「雪那が雪ウサギさんになったら、
オオカミに襲われちゃうから
気をつけてね」
体を起こし
作業台に頬杖をついた千柳様。
ニコッと笑いながら、
蜜甘ウインクを飛ばしてきた。
生まれた時から、
千柳様の魅力に漬かりきっている私が
飛んできた魅惑の塊を受け、
平常心でいられるわけもなく……
――襲ってくれて構いません。
口にはできないことを
思ってしまって……
そんな自分が、はしたなくて……
恥ずかしすぎで……
余計に、顔の熱が上がってしまう。



