「僕、千柳さんにね、
 朝ごはん作りを手伝ってって言われたんだよ!」


「千柳様が、起きてるの?」


「今、キッチン。せっちゃんに、
 朝ごはんを作ってあげたいんだって!」



 わあぁぁ。

 嬉しすぎて、涙が出そう。



 千柳様は、アイドルとお仕事の両立で
 毎日お忙しいのに。

 私のために、早起きしてくださるなんて!




「せっちゃん、
 感激するところじゃないからね!」


 天音君は呆れたように腕を振り上げ
 私から離れた。