さすがに、固まった俺。
脳が、現実の出来事と判断できなくて、
ボケボケしてしまう。
だって、恥ずかしがり屋の心美は
人前で自分から抱き着くなんてしないのに。
天音の前で、俺に抱き着いて
『大好き』って伝えてくれたから。
「心美。
マジで可愛すぎなんだって!」
無意識に俺の心の声が漏れ。
大好きって思いを腕に込め、
俺も心美を抱きしめ返す。
やベっ。
心美のこと、離したくなくなった。
『かわいい。かわいい』と、
心の中で連呼して。
心美の頭を、撫で続けていた俺に。
「二人とも、合格!」
天音が、ゆるっと目じりを下げた。
両手を上げ、
頭の上で丸を作っている。



