蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集




 『なんで心美は俺じゃなく、
  天音に笑いかけてるんだよ!!』



 俺の心に、ポツポツ。ボヤが発生。



 イライラの炎が脳に届く前に

 『嫉妬はダメだ!』
 
 俺の中の冷静な小人が、嫉妬の怒りに水を掛け。
 なんとか鎮火してくれた。




 俺。

 まだ、靴を履いたまま
 玄関に立たされてるんだけど……

 せめて、家の中にあげてくれよ。




 腕を組んだまま。

 ヴァン様愛を語り合う二人の会話を、
 右から左に聞き流していた時。


「きゃっ!」

 心美が叫び声をあげた。




 はぁぁぁぁぁ?


 この天使悪魔!

 心美に、なんてことしてんだよ!