「綺月君、ダメだよ。
 その部屋は見ちゃ……」


 って。
 私の忠告を無視。


 すでに、
 ドアを全開に開けちゃったし。



「……マジかぁ」


「綺月君、入っちゃダメだってば」


「マネージャーって、千柳並みに、
 恋愛変質者だったんだな」




 部屋の真ん中で。

 360度、天井まで見回す綺月君。



「この部屋中に貼られたポスター、
 俺らの先輩アイドルじゃん」と、
 愕然としている。