不気味なほどニヤニヤして、
 俺の肩に手を置いた。



「綺月君、まだわからないの?」


「……何が?」


「独占欲の塊の束縛男は、
 心美ちゃんの人生を、汚すだけだってこと」



 ……

 ……


 天音の言葉。

 意味わかんねぇ。

 理解するのさえ怖い。



 
 だけど……その言霊は


 俺の心を
 ズタズタのめった刺しにするほどの
 怨念を宿していて。

 身震いが止まんない。