蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集




「イジメてるんじゃないよ。
 心美ちゃんが綺月君と二人きりになりたくて、
 嘘の……」


「それ、僕のせいだからね」


 女子たちは、
 キョトンと首をかしげている。



「綺月君に文句を言おうと思ったのに、
 僕のことを避け続けるから。
 心美ちゃんの名前を使って、
 おびき出したいってお願いしたの」

 
「なんで心美ちゃんなの?」


「僕たち3人、
 同じ高校から転校してきたでしょ?
 僕の名前を使うより、
 心美ちゃんの名前を書いた方が
 効果ありかなって思って」