蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集




 震えが止まらなくて。

 どうしていいかもわからなくて。


「ごめんなさい……ごめんなさい……」と
 涙声で連呼。




 足が固まって。

 涙でぐちゃぐちゃな顔を、
 手で覆うことしかできなくて。

 180度から突き刺さる
 私への嫌みの矢に耐えていた時。



「僕の幼なじみ、いじめないでくれる?」


 私の肩に手を置いたのは、
 天使スマイルを浮かべた、天音君だった。