蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集



 私なんかが綺月君にお弁当を渡して、
 大丈夫かな?


 昨日の放課後、
 教室を覗き込む綺月君に睨まれたように

 迷惑顔をされちゃうかな?



 
 睨まれるのが怖い。

 嫌われたくない。


 でも、大好きって思いだけは
 ちゃんと伝えたい。




 朝食後。

 私は自分の部屋に戻り、
 メッセージカードを取り出した。



 そして。


『お昼休み、図書室の隣の資料室に
 来て欲しいです。 心美』



 一文字ずつ、丁寧に書いて

 綺月君のお弁当ポーチに忍ばせた。