つまり、エステリーゼとの婚約はすぐには叶わないということだ。これだけ逃げられ続けているのだから、すんなり彼女の気持ちが俺に向くとは思えない。
(しかし、普通会ったことのない男をあそこまで警戒するものだろうか……?)
俺に名を明かせなかった理由は、この婚約を避けるためだった。
当然、俺のよくない噂についても知っていたのだろう。そうでなければ、顔合わせもしたことがない俺を避ける理由がない。
(自業自得だとわかっているが、どうしても彼女だけは諦めたくない)
なぜ俺がここまで彼女に執着するのか、自分でもよくわからない。ただ、彼女を簡単に諦めてはいけない衝動に駆られるのだ。
俺に媚びない令嬢は初めてだから、物珍しさも多少あったかもしれない。
けれどそれ以上の、うまく言葉にできないが、彼女を自分のそばに留めておきたい気持ちが抑えられなかった。顔会わせでは避けられ、二度目は目の前から逃げられてるのに。
現状、両思いになる可能性は限りなく低い。だが諦めたらそこでおしまいだ。
だったら、やることは決まっている。
「………………わかった。キールの言うとおりにしよう。何年かけてでも絶対、俺は彼女に振り向いてもらえるような男になる!」
「その意気です。私も微力ながらお手伝いいたします」
(しかし、普通会ったことのない男をあそこまで警戒するものだろうか……?)
俺に名を明かせなかった理由は、この婚約を避けるためだった。
当然、俺のよくない噂についても知っていたのだろう。そうでなければ、顔合わせもしたことがない俺を避ける理由がない。
(自業自得だとわかっているが、どうしても彼女だけは諦めたくない)
なぜ俺がここまで彼女に執着するのか、自分でもよくわからない。ただ、彼女を簡単に諦めてはいけない衝動に駆られるのだ。
俺に媚びない令嬢は初めてだから、物珍しさも多少あったかもしれない。
けれどそれ以上の、うまく言葉にできないが、彼女を自分のそばに留めておきたい気持ちが抑えられなかった。顔会わせでは避けられ、二度目は目の前から逃げられてるのに。
現状、両思いになる可能性は限りなく低い。だが諦めたらそこでおしまいだ。
だったら、やることは決まっている。
「………………わかった。キールの言うとおりにしよう。何年かけてでも絶対、俺は彼女に振り向いてもらえるような男になる!」
「その意気です。私も微力ながらお手伝いいたします」



