気の置けない友人といったら聞こえがいいかもしれないが、要するに俺たちは親の意向に関係なくつるんでいる。この貴族社会で生き抜く中で、素の状態をさらせる相手はなかなかいない。
そういう意味では、お互いリラックスできる貴重な相手というわけだ。
「ふーん。とうとう、ジュードも気になる女性に花を贈る気になったと。いやぁ、恋って人をここまで変わらせる劇薬なんだなぁ。いい人に出会えてよかったじゃないか」
「やめてくれ。……彼女とは所詮、政略結婚で決められた婚約者にすぎない。そこに上も下もない」
「またまたぁ、好きなんだろ? たまには正直になってみれば?」
俺にとってそれがどれだけ難しいか、ルカはわかっていて言っているのだ。
その証拠に意地の悪い笑みになっている。
「エステリーゼ嬢とちょっと話しただけの俺に、あからさまな敵意を向けてくるぐらいには好きなくせに強がっちゃって」
「……す……好きではない! 断じて! 毎回俺に突っかかってくる彼女のどこに好きになる要素があるというんだ。天地がひっくり返っても、俺が彼女を好きになることなどあり得ない!」
いまだに本人に好きだと言えないのに、この思いを軽々しく口にできるわけないだろう。
(まったく……ルカは俺の本心を知っているくせに)
そういう意味では、お互いリラックスできる貴重な相手というわけだ。
「ふーん。とうとう、ジュードも気になる女性に花を贈る気になったと。いやぁ、恋って人をここまで変わらせる劇薬なんだなぁ。いい人に出会えてよかったじゃないか」
「やめてくれ。……彼女とは所詮、政略結婚で決められた婚約者にすぎない。そこに上も下もない」
「またまたぁ、好きなんだろ? たまには正直になってみれば?」
俺にとってそれがどれだけ難しいか、ルカはわかっていて言っているのだ。
その証拠に意地の悪い笑みになっている。
「エステリーゼ嬢とちょっと話しただけの俺に、あからさまな敵意を向けてくるぐらいには好きなくせに強がっちゃって」
「……す……好きではない! 断じて! 毎回俺に突っかかってくる彼女のどこに好きになる要素があるというんだ。天地がひっくり返っても、俺が彼女を好きになることなどあり得ない!」
いまだに本人に好きだと言えないのに、この思いを軽々しく口にできるわけないだろう。
(まったく……ルカは俺の本心を知っているくせに)



