もしこいつが刃傷沙汰で血まみれになったことが新聞に載ったら寝覚めが悪い。
仕方ないので、昔なじみとして忠告だけしておく。
「女遊びもほどほどにしろよ」
「今さら何だよ。俺の仕事も知っているだろーが」
「だが、お前は心から楽しんで喋っているようにしか見えない」
「当たり前じゃん。女の子と話すのは楽しいもん」
「…………」
予想通りの答えが返ってきて、俺は思わず渋面になった。
「そんで? ジュードが花屋にいるなんて、どんな心境の変化?」
「…………別に」
エステリーゼに花を贈るつもりだった、なんて口が裂けても言えるか。
せっかく庶民に扮して着古した服を調達してきたのに、これほどタイミング悪く店先で知り合いに会うだなんて誰が想像しただろう。しかも、ルカは服の着崩し方といい、いかにも中級家庭の息子といった格好だ。
髪型も変えてリラックスした姿を見せつけられては、経験の差が一目瞭然である。
(くそ……わざわざ貴族街ではなく、中心街外れの花屋を選んだのに、なんでよりによってルカに出くわすんだ)
ルカは情報通だ。複数の女性と関係を持っているのも、言わば仕事の一環だ。
そして、表情の些細な変化から相手が何を思っているのか、彼はすぐに見抜くことができる。もちろん、見て見ぬふりもできるはずだが、基本的にルカは俺に遠慮なんてしない。
仕方ないので、昔なじみとして忠告だけしておく。
「女遊びもほどほどにしろよ」
「今さら何だよ。俺の仕事も知っているだろーが」
「だが、お前は心から楽しんで喋っているようにしか見えない」
「当たり前じゃん。女の子と話すのは楽しいもん」
「…………」
予想通りの答えが返ってきて、俺は思わず渋面になった。
「そんで? ジュードが花屋にいるなんて、どんな心境の変化?」
「…………別に」
エステリーゼに花を贈るつもりだった、なんて口が裂けても言えるか。
せっかく庶民に扮して着古した服を調達してきたのに、これほどタイミング悪く店先で知り合いに会うだなんて誰が想像しただろう。しかも、ルカは服の着崩し方といい、いかにも中級家庭の息子といった格好だ。
髪型も変えてリラックスした姿を見せつけられては、経験の差が一目瞭然である。
(くそ……わざわざ貴族街ではなく、中心街外れの花屋を選んだのに、なんでよりによってルカに出くわすんだ)
ルカは情報通だ。複数の女性と関係を持っているのも、言わば仕事の一環だ。
そして、表情の些細な変化から相手が何を思っているのか、彼はすぐに見抜くことができる。もちろん、見て見ぬふりもできるはずだが、基本的にルカは俺に遠慮なんてしない。



