さぁっと血の気が引いていく。
「み、みみみ見ていたのか!?」
「どうか誤解なきよう。警護の一環です。ただ、メイドからも別の保管場所に移してはどうかという案が出ております。なにぶんエステリーゼ様に渡せなかったプレゼントの数は年々増え、かなり場所が圧迫されていますので」
「…………」
迂闊だった。
着替えや衣替えのため、メイドやキールがクローゼットを開けることは珍しくない。その隅で毎年高くなっていく箱の山にも当然、彼らは気づいていたはずだ。
(なぜ、俺は言われるまでバレていないと思い込んでいたんだ……)
今まで誰からも指摘されなかった。だから、案外バレていないのではと都合よく解釈するようになっていた。けれども、実際は屋敷の者全員にずっと気遣われていたのだ。
キールの口ぶりから、あえて見て見ぬ振りしてくれていたのだろう。穴があったら入りたい。
絶望と羞恥で動けずにいると、キールが慌てたように弁解した。
「ああ、ジュード様を責めているわけではありません。我ら使用人一同、この恋の行方を全力で応援しております。手助けできることがあれば、何なりとお申し付けください。一日でも早くエステリーゼ様に心を開いてもらえるよう毎夜、私も天空神に祈っております」
祈りのくだりで、俺は我に返った。
「み、みみみ見ていたのか!?」
「どうか誤解なきよう。警護の一環です。ただ、メイドからも別の保管場所に移してはどうかという案が出ております。なにぶんエステリーゼ様に渡せなかったプレゼントの数は年々増え、かなり場所が圧迫されていますので」
「…………」
迂闊だった。
着替えや衣替えのため、メイドやキールがクローゼットを開けることは珍しくない。その隅で毎年高くなっていく箱の山にも当然、彼らは気づいていたはずだ。
(なぜ、俺は言われるまでバレていないと思い込んでいたんだ……)
今まで誰からも指摘されなかった。だから、案外バレていないのではと都合よく解釈するようになっていた。けれども、実際は屋敷の者全員にずっと気遣われていたのだ。
キールの口ぶりから、あえて見て見ぬ振りしてくれていたのだろう。穴があったら入りたい。
絶望と羞恥で動けずにいると、キールが慌てたように弁解した。
「ああ、ジュード様を責めているわけではありません。我ら使用人一同、この恋の行方を全力で応援しております。手助けできることがあれば、何なりとお申し付けください。一日でも早くエステリーゼ様に心を開いてもらえるよう毎夜、私も天空神に祈っております」
祈りのくだりで、俺は我に返った。



