逆行令嬢は元婚約者の素顔を知る【2/14 後日談追加】

 顔が赤くなったのを自覚しながら、俺は我慢できずに立ち上がった。
 断じて泣いてなどいない。目に埃が入っただけだ。

「きっ……君は! 受け止めてみせるとか言っておきながら、ずっと笑い転げるなんて不誠実だと思わないのか!?」
「ご、ごめんなさい。だっ、だって……む、無理……笑いが止まらないんだもの」

 ほら見ろ、だから言いたくなかったのに!