(……羞恥で死にそうだ。なんなんだ、あの夢は。悪夢か。……いや待て、夢の中のエステルはとても可愛かった。それは間違いない)
どうやら、頭が相当混乱しているらしい。
ここは深呼吸だ。息を深く吐き出し、大きく吸い込む。それを三回、繰り返す。
落ち着いて、夢での出来事を反芻する。だが、俺はすぐに後悔した。
(これ、恥ずかしさで死ぬやつでは……? さっきから動悸がすごいことになっているんだが。あれは本当に夢だよな? 昨日の出来事とか言わないよな?)
だんだん自分の記憶に自信がなくなってくる。
そういえば、夢は自分の欲望が映し出されることもあるらしい。
(あんな風に可愛がられることが、俺の欲望……だと? そんなバカな)
にわかには信じられない。信じたくない。
それから数分後。布団の中に籠城していた俺は、起こしに来たキールに掛け布団を剥ぎ取られ、朝の支度をさせられた。周囲が優秀すぎるのも困ったものだ。
◆◇◆
約束の時間、ウォルトン伯爵家の邸宅で、俺は婚約者とのティータイムを楽しんでいた。無事に婚約者となって信用を得たためだろう。
どうやら、頭が相当混乱しているらしい。
ここは深呼吸だ。息を深く吐き出し、大きく吸い込む。それを三回、繰り返す。
落ち着いて、夢での出来事を反芻する。だが、俺はすぐに後悔した。
(これ、恥ずかしさで死ぬやつでは……? さっきから動悸がすごいことになっているんだが。あれは本当に夢だよな? 昨日の出来事とか言わないよな?)
だんだん自分の記憶に自信がなくなってくる。
そういえば、夢は自分の欲望が映し出されることもあるらしい。
(あんな風に可愛がられることが、俺の欲望……だと? そんなバカな)
にわかには信じられない。信じたくない。
それから数分後。布団の中に籠城していた俺は、起こしに来たキールに掛け布団を剥ぎ取られ、朝の支度をさせられた。周囲が優秀すぎるのも困ったものだ。
◆◇◆
約束の時間、ウォルトン伯爵家の邸宅で、俺は婚約者とのティータイムを楽しんでいた。無事に婚約者となって信用を得たためだろう。



